大人のにんげん観察日記

日々の記録と人間観察と。大人になったので。

片想いの仕方。

「片想いしてるときが一番楽しいよね〜!!」きらきら

なんて言葉そういえば最近聞いてないけれど、
追いかけている、片想いしてる時が楽しいという人は、
これまでたくさんいた気がする。

片想いのどきどき。とはらはら。はとても近い距離にあると思う。
片想いを楽しいと思える人は、それはきっと勇気と成功の賜物。
勇気を出して想いを伝え、ちゃんと成功している人。

僕の一番遠い記憶にある片想いは、ものすごくむごい。

報われない片想い。中学生のとき。
ある男子がある女子に告白すると息巻いていたのだが、
そういうのってすぐ広まってばれちゃうのよね。
その女の子は泣いた。告白されるのが嫌だと泣いた。
周りの女子たちも、その女の子に同情していた。

ぁあそうなんだ、嫌がられる、許されない片想いもあるんだと。

僕少年は思ったのだった。目を細めて思ったのだった。

逆もあった。バレンタインにある女子が、ある男子にチョコレートを
渡そうと画策するのだけど、その男の子は嫌がっていて。
クラスのみんなが妨害するなんてこともそういえばあったなぁ。

だから僕は、片想いってなんてつらいことなんだろう、神様。と思う。

片想いを楽しいという人には、
あくまで僕の統計上、2パターンなのです。

パターン1
最終的には両想いになるという確信をほぼほぼ持っている。
し、悔しいかなきっと両想いになれる。
周りの手厚いサポートも受け、片想いから幸せが始まっている。

パターン2
振り向かれる可能性もないのにただただひたむきに思い続けている。
一途?そんな可愛いものではないと思う。
みんなわかってる。絶対に振り向いてもらえないのに。
でもそれに気づかず、ただただ片想いし、それを楽しめている。
いや、むしろそれ幸せだわ。と体が斜め後ろに引いちゃうくらい。
「好きなんだけど、どうしよう〜」と空を見ながら話せちゃう。

どちらも、結果は全く違うのに。
片想いつらたんっ。とか言いながら思う存分その時を楽しみ、
「片想いしてる時が、一番たのしいよね〜!!」きらきら
とまっすぐと言える。

なんてうらやましいのだろう。

本当につらいのは、片想いの手前で右往左往すること。
右往左往もできなくて、後ずさりすること。
好きになってはいけないと、わかっていても、
ちょっとしたことに期待をしてしまって、
いったりきたりするんだけど、
でも、自分を守るために、下がって遠くを見つめること。

ある友達がまっすぐ前を見ながら言った。
「もう期待しない。好きになんてならない。最初から。」
その人はゲイだったのだけど、ストレートの人にはもう期待はしないと言っていた。

これだ。一番つらいのはこれだ。
片想いが許されないなんて、なんてつらいことだろう。
片想いさえも許されないのはとてもつらいのだなぁと。

きっと嘘でも楽しいなんて言葉は吐けない。
叶おうが、叶わないだろうが、
「好き」と想いを伝えられること、
その準備ができることは素晴らしいことだ。
結果を、ちゃんと知れるのだから。

でも1mmの期待をしながらも、
だめだ、これ以上いっては傷つくだけだからだめだ。
とブレーキかけてしまうと、
期待だけは1mm深く残り続けて、いつまでも気になってしまう。
見えない結果への期待をしながら、
あきらめようと自分に言い聞かせ続けていくのだ。

片想いを、きちんとできる時点でそれは素晴らしいことで、
ちゃんと想いを伝えられることも素晴らしいこと。
だから、楽しいと言える人は、
勇気と成功の賜物。

やっぱり、片想いの仕方なんてわからない。